家庭用蓄電池の基礎知識|仕組み・種類・メリット・比較ポイントを分かりやすく解説!

このサイトでは、最近注目を集めている家庭用蓄電池の基礎知識を詳細に解説しており、その仕組み・種類・メリット・比較ポイントが分りやすいのが特徴となっています。
特に多くの人が疑問を持っている、導入するメリットや導入にはどの程度の費用がかかるかと言った点は具体的な例を交えながらわかりやすく解説しており、導入を検討している人にとって参考になる情報を得ることができるのが特徴です。
効率的な使い方の知識も得ることができるので、知っておきたい内容が網羅されているのがポイントとなっています。
家庭用蓄電池の基礎知識|仕組み・種類・メリット・比較ポイントを分かりやすく解説!
家庭用蓄電池は近年非常に注目を集めており、様々な災害によって電気の供給が停止した場合の安全確保の意味だけではなく、日常的な生活に対する経済効果も考え導入を検討する人が多くなっているのが実態です。
この状況から様々な企業が家庭用蓄電池の製造販売を始めており、実際に様々な商品が市場に出始めていることも現状となっています。
しかし効果的に導入するためには、家庭用蓄電池の基礎知識を十分に習得することが大切です。
この基礎知識を持つことで様々な家庭用蓄電池の比較を行うことができ、自分にとって最適なものを選ぶことができます。
家庭用蓄電池とは?大まかな仕組みを理解しておこう!
地震や洪水など自然災害が多くなってきていることから、近年注目されているのが家庭用蓄電池です。
もともと蓄電池は産業用として公共施設や病院に設置されていましたが、家庭での導入数も増加傾向にあります。
なんらかの理由で停電が発生した場合に使用することができるため、非常用として用意する人もいます。
家庭用蓄電池には単機能型とハイブリッド型の2つがあります。
単機能型は単体で稼働することができるものであり、パワーコンディショナと組み合わせて機能する仕組みになっています。
ですが太陽光パネルで発電した電気を蓄電したい場合は太陽光のパワーコンディショナで変換をし、蓄電池の方で再度変換をしなくてはなりません。
2つのパワーコンディショナの設置が必要となり広い庭がある家に向いている設備でもあります。
ハイブリッド型は2つのコンディショナを一つにしてあり1台設置することで太陽光発電の電気をためることができます。
設置場所が限られている家庭に向いており、省スペースで済むことが多いです。
家庭用蓄電池にはどのような種類がある?
家庭用蓄電池の種類には定置式と移動式があり、定置式は住宅や商業施設や病院や工場などの建物に設置され、電気代の削減や停電時などのバックアップ電源として使います。
タイプ別の特徴ですが、リチウムイオン電池は私たちの身の回りでも大変よく使われており、携帯電話やスマートフォンやパソコンの電池がこれで、急速充電が可能という長所があります。
MSEは古くから利用されている鉛蓄電池のことを言い、設置面積が広く重量がかさむという課題がありますが、費用は安価です。
ニッケル水素電池はもともとは電気自動車のために作られた電池なのですが、現在は他の用途でも幅広く使われるようになってきました。
ナトリウムイオン電池は材料となる資源が豊富な為、量産が可能でコスト低減が見込めます。
レドックスフロー電池は大型の電力貯蔵用電池の一つであり、寿命が長くて10年以上利用できることや構造が単純で大型化が容易なため、大規模な電力貯蔵用設備に適しています。
一方移動式蓄電池は持ち運びが可能な電池のことで、ポータブル式蓄電池とも呼ばれます。
家庭用のコンセントから充電してすぐに電力を使用できるのがメリットですが、蓄電容量が少ないためあくまで緊急時の一時的な利用に適しています。
最近では片手で持ち運べるほどの軽量なものもありますし、1台では電力量が足りない場合は複数台を繋げて電池容量をアップできるものもあります。
家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違い
家庭用と産業用の蓄電池は、電気を蓄えるという機能に違いはありませんが、蓄電容量には大きな違いがあります。
産業用の蓄電池は、オフィス・工場・商業施設・公共施設などで使われることを前提としているので、家庭用の数十倍以上の容量を備えているものが少なくありません。
60kWhを超えるような大容量な製品も販売されていますが、大容量モデルであっても賄えないほど多くの電気が必要な場所では、複数台のバッテリーで構成された蓄電システムが導入されています。
また、蓄電容量が大きい分、サイズが大きいのも産業用の特徴です。
一般家庭には設置できないほど大型の製品もありますが、価格に関しても高額で、中には1,000万円を超えるものもあります。
寿命に関しても家庭用よりも長く、充電と放電を8000サイクル以上繰り返すことができる製品もあります。
このような特徴があるため、産業用蓄電池は一般家庭にはオーバースペックだと言えるでしょう。
家庭用蓄電池の市場規模はどれくらい?
家庭用蓄電池は発売からしばらくの間は普及があまり進んでいませんでした。
設置には数百万円という高い初期費用が必用な上に意外にその必要性が感じられなかったため、多くの人にとって簡単に購入を決定づけられるものではなかったのです。
ところが以前の東日本大震災で計画停電や電力不足を実感した事で、大多数の人が非常用電池の重要性を感じるようになりました。
家庭用蓄電池の必要性が高まったさ中、補助金制度も導入されてコスト問題がクリアされ、導入件数が飛躍的に伸びることになったのです。
さらに手厚い補助金制度と価格の低価格化によって蓄電池の市場規模はどんどん拡大していきました。
日本の太陽光発電の売電期間を終える制度も満了期間を迎え、売電価格が大幅に下落するため自宅の電気の購入価格の方が高くなり、売電を続ける余裕がなくなる事も増えてきています。
蓄電池を活用して電気の自家消費へ変わっていく以上しばらくの間市場も拡大を続けていき、それらは今後もますます拡大の道を歩むでしょう。
家庭用蓄電池の比較ポイント|蓄電容量
家庭用蓄電池を選ぶ際にチェックすべき項目は数多くありますが、蓄電容量もその中のひとつです。
これは蓄電池が蓄えておける電力量のことで、一般的な4人家族の場合は7.0kWhほどあれば災害が起こっても2~3日は電気を使えるとされています。
しかし、ライフスタイルや使用する家電の種類などによって消費する電気量は変わりますし、太陽光発電と連携させるか否かでも選択すべき製品は異なります。
例えば、オール電化の住宅ではIHクッキングヒーターやエコキュートなどの使用によって消費電力は増えるので大容量のものを選択すべきですし、太陽光発電システムを導入していれば容量が小さくても問題ない可能性があります。
そのため、蓄電池を選ぶ際は、まず電気の使い方や太陽光発電の有無などに応じて最適な蓄電容量を選択することが重要です。
また、蓄電池の容量には、貯められる電気量を意味する定格容量と、実際に使える電気量を表す実効容量の2種類があるので、各製品をチェックする際は後者に注目すると良いでしょう。
家庭用蓄電池の比較ポイント|寿命
蓄電池は、長期間にわたって使い続けていく製品です。
基本的には10年、20年と使い続けるものですが、蓄電池は充放電を繰り返すとともに徐々に劣化していきます。
劣化が進むと蓄えられる電気量が減少していくので、各製品をチェックする際は寿命にも注目しておくことが大切です。
ただし、蓄電池の寿命は年数ではなくサイクル数という数値で表されます。
満充電の状態から蓄電量がゼロになるまで完全に放電し、再び満充電になるまで充電する一連が1サイクルで、これを何回繰り返せるのかがサイクル数となります。
現在、家庭用蓄電池の主流となっているリチウムイオン電池では3,500回ほどが目安ですが、同じリチウムイオン電池でもメーカーによって設定されている値は異なるので、各製品を比較する際はサイクル数もチェックしておきましょう。
なお、製品によってはサイクル数が公開されていないこともありますが、この場合は保証期間を目安に考えると良いでしょう。
家庭用蓄電池の比較ポイント|定格出力
蓄電池を選ぶ際は、定格出力にも注目しましょう。
これは、蓄電池に蓄えられた電力を一度にどれくらい引き出せるのかを表した指標で、蓄電容量を水槽やタンクに例えると、蛇口から出る水量が定格出力に相当します。
蓄電池の出力は、使用できる電化製品の種類に大きな影響を与えます。
例えば、どれだけ大容量な製品を選んでも、出力が小さければ消費電力が大きい機器を使うことはできません。
近年は、200Vで使用するようなハイパワーな電化製品も増えていますが、IHクッキングヒーターや対応畳数が大きなエアコン、食器洗い乾燥機といった消費電力が大きい電化製品を使いたい場合は注意が必要です。
また、出力が小さいと同時に使用できる電化製品の数も制限されます。
そのため、蓄電池を選ぶ際は、どのような電化製品を使用するのか、どの機器を同時に使用する可能性があるのかを十分に考えた上で、それに対応できる出力を持っているのかを確認しましょう。
家庭用蓄電池の比較ポイント|サイズ
家庭用蓄電池には様々な種類があって比較する必要がありますが、その比較のために検討したいのがサイズ。
いくら便利でも大きすぎると流石に起きにくいですよね。
そこで、蓄電池にはどれくらいの大きさのものがあるかを解説していきます。
蓄電池のサイズは、一般的なものであればおおよそエアコンの室外機と同じ程度の大きさです。
大きいものであれば室外機2個分ほどの大きさになるものもあります。
設置面積の限られる比較的小さい家からすればかなりの大きさとも言えます。
購入する際には大きさが家における程度かどうかをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
また、近年では蓄電池の小型化がどんどん進んできています。
よって、昔のものも含めるとかなり大きさにはばらつきがあります。
そのため、購入の際にはできる限りは現物を見てどの種類を採用するかを考える必要があると言えるでしょう。
大きな買い物ですので、しっかりと考えて選択してください。
家庭用蓄電池の比較ポイント|保証期間
家の屋根に太陽光発電を設置しようと考えている方がいるかと思われます。
初期費用はかかりますが7年から10年ほどで回収することができますし、電気代を安く抑えることができるので経済的なメリットが大きいです。
また、環境に優しい発電方法であることも人気が高くなっている要因になります。
地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出を抑えることができるため、環境に貢献できることも魅力です。
太陽光発電を設置するなら、蓄電池も導入することをおすすめします。
発電量が多い日の電気を蓄電池でストックしておけば、天気が悪いときに使用することが可能です。
災害時にも役立ちます。
蓄電池も様々なメーカーから出されているため、よく比較した上で決めることが重要です。
性能の高さだけでなく、保証期間も比較ポイントの一つです。
故障してしまうリスクがあるので、保証期間が長い方が安心して使用できます。
少なくとも5年は必要で、できれば10年保証の蓄電池を選ぶべきです。